新日本プロレス21日の宇都宮大会で、海野翔太(27)がIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.との前哨戦を制した。
海野は来年1月4日東京ドーム大会でザックの持つIWGP世界王座に挑戦する。この日の大会では石井智宏とのタッグでザック、ハートリー・ジャクソン組と対戦した。
海野がドロップキックからフィッシャーマンズスープレックスを決めれば、ザックも得意の関節技で試合の流れを引き戻す。激しいエルボーアッパー合戦から海野がジャンピングハイキックを決めると、ザックもサッカーボールキックで反撃し両者一歩も譲らない。
試合終盤にはザックの投げ捨てジャーマンから強烈な張り手を浴びた海野だったが、ザックドライバーは阻止。ショットガンドロップキックから石井のジャーマンに繋いでザックを場外へと追いやる。粘るジャクソンのデスバレーボムを浴びながらも、最後は正面からのブレイズブレイド、デスライダーで畳みかけて3カウントを奪ってみせた。
試合後のリング上でマイクを握った海野は「こういう勝利を一つずつ着実に手に入れて東京ドームに乗り込んで、ザックからベルトを取ります。2024年は新日本プロレスを堪能していただけましたでしょうか? 2025年はもっと熱い熱い熱い新日本プロレスを皆さんにお届けします。また宇都宮に帰ってくる時はIWGP世界ヘビー級王者として帰ってきたいと思います」とアピール。最後は今シリーズから使用している「クリエイト・ア・パラダイムシフト」の大合唱で大会を締めくくった。
これでザックとの前哨戦は開幕から3連勝。勢いに乗る海野は「人間はどうしてもネガティブなことに目が行きがちだ。ブーイングが何だ、ネガティブが何だ。こんなにもポジティブに、心から応援してくれるファンがたくさんいるんだ。それを信じろ。自分に負けるな」と自らに言い聞かせつつ、ベルト奪取の誓いを新たにしていた。