ボクシングの世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(42=フィリピン)がWBA世界バンタム級王者・堤聖也(28=角海老宝石)との対戦に照準を合わせた。
かつて「閃光」と呼ばれ、世界を席巻したファイターは2022年6月に現世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)との再戦に敗れ、23年7月にはWBC世界バンタム級王座決定戦でアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に敗戦した。しかし25年に再起することを決意し、現在堤が保持するWBAバンタム級のベルトに挑戦するため、ランキングトップ5入りを要求している。
地元メディア「PhiliBoxing」は「もう1度チャンスを与えてもらいたいと思っているのだろう。堤は尚弥の弟である井上拓真(大橋)をチャンピオンの座から引きずり下ろした。彼の要求は理不尽かもしれないが、現在のトップ5の挑戦者よりもタイトルに挑むにふさわしいかもしれない」とし「WBAもドネアの要求を検討している」と伝えた。
同メディアは「すでに42歳ではあるが、ノニトは才能と技術の面でランク5位までの候補者よりも優れており、WBAタイトルに挑戦する必要なものを持っている。殿堂入りするマニー・パッキャオ(フィリピン)もマリオ・バリオスを相手に世界ウェルター級タイトルを狙っている」と指摘していた。
ドネアが世界5位以内にランキングされれば、来年春ごろに堤とのタイトルマッチが決まる可能性もありそうだ。