【茜さやのほっこり温泉】フリー素材モデルにして大の温泉好き・茜さやが、全国各地の魅力的な温泉を訪れて紹介。今回は青森県にある嶽温泉です。
読者の皆様、こんにちは! 温泉大好き・茜さやです。
なんと!悲しいことに先日、お財布を落としてしまいました(泣)。
そこそこ現金が入っていて、「あのお金があれば、あの温泉にも…この温泉にも行けたのに…うぅう」と日々ちょっぴり悲しんでいます。
そんな時、ふと少し前に行った青森県の嶽温泉を思い出しました。その由来がなんともユニークで、一匹のキツネにまつわる話があるんです。
昔、昼ご飯を盗んだキツネがそれを雪穴に落としてしまい、仕方なく盗まれた男性がその穴に下りてみると、なんと温泉が湧いているではありませんか!(めちゃくちゃウラヤマシイ)
ピンチがチャンスに変わるって、まさにこんなこと!! 不幸から幸福が生まれる…私にもそんな奇跡、降ってこないかな~と願いながら思い返す嶽温泉の旅…。
その時の旅は親友のもこちゃんとの2人旅で、泊まったお宿は嶽温泉にある「嶽ホテル」さん。乳白色の硫黄泉が自慢の温泉宿です。硫黄と鉄分の香りが漂うお湯は、温泉好きの私にとってど真ん中ストライクなジャンル…!! 湯船につかると体にじんわり染み入る感じがたまりませんでした。
嶽ホテルの建物は歴史を感じるレトロな雰囲気がすてきで、どこを見ても味わい深い。チラチラといろいろなところを見て回りながら一人うんうんとうなずいていました(笑い)。特に気に入ったのは露天風呂で、青森の外気を感じながら小さめの浴槽につかる時間は、まさに至福のひととき! お湯の温度は43・5度とやや熱めでしたが、貸し切り状態だったので、もこちゃんと「熱いね~!」なんてキャッキャと笑いながら楽しめたのもいい思い出です♪
源泉が流れ出る湯口には温泉成分がたっぷり付着していて真っ白に! こういうのを見ると、温泉ファンとしてはたまらなく幸せな気分になるんです。温泉そのものを感じる喜びって、こういう瞬間にあるんだなあと改めて実感しました。
お風呂上がりには、地元で有名な朝採り嶽きみ(とうもろこし)とスムージーを2人で味わいました。嶽きみは糖度が非常に高くて、もはやスイーツの域!「こんなに甘いとうもろこしがあるの?」と驚くほどのおいしさでした。また食べたいなぁ。
キツネのいたずらがきっかけで見つかったという嶽温泉。そんな不思議なエピソードを思いながら過ごしたあの日の旅は、まさに極上のお湯と地元の味を堪能するすてきなひとときでした♪
はるか昔の男性がピンチをチャンスに変えたように、私も小さな不運があったとしても幸せにつなげていきたいな。
嶽きみの時季はもっと先ですが、真っ白に染まる嶽温泉が堪能できるこの時季、次の旅行先に迷ったら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
【嶽温泉 嶽ホテル】青森県弘前市大字常盤野字湯の沢28―1。泉質=硫黄泉、ナトリウム・マグネシウム―炭酸水素塩・塩化物泉。日帰り入浴=大人550円、子供300円。問い合わせ=℡0172・83・2045。交通=電車はJR奥羽本線「弘前駅」からバスで約40分、車は東北自動車道「大鰐弘前IC」から約40分。