【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】
スポーツトレーナー・永井正彦氏が実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス企画。今回は座っている時の姿勢に関する相談です。
【お悩み】座位時間が長いので首と肩が慢性的に凝っています。座り姿勢などで気をつけることは?(50代女性)
【アドバイス】同じ姿勢を取り続けないことと3つのストレッチを試してみてください。
【解説】職業柄、1日の半分以上は座ったまま仕事をしているというデザイナーからの相談でした。
そもそも肩と首がなぜ慢性的に凝るのかといえば、同じ姿勢で長時間過ごしているからです。座っている姿勢自体が重力に逆らっているので、首と肩に凝りが出るのは当然です。
対処法としては同じ姿勢を取り続けないことです。この女性にはPC作業が続くのであれば、1時間に1~2回程度は椅子の高さを上げたり下げたりして視線の位置を変えてみるよう伝え、以下の3つのストレッチを勧めました。
①肩と首を回す
②肩を上げ下げする
③肩甲骨を動かす
①と②は呼吸を整えながらゆっくり10回程度、③は背中全体を柔らかくすることが目的なので、まず最初に背中を丸めることがポイントです。ヒジを起点としてヒジを前に出して猫の姿勢のように丸まってから、そのままヒジをゆっくりグーッと後ろに引いていくと無理なく肩甲骨を大きく動かすことができます。
立ち仕事が長時間続く人なら、足元にペットボトルか10センチ程度の高さの硬い物を置き、片足だけその上に乗せ、右体重と左体重を交互に繰り返すことで股関節の位置を定期的に変えることができます。