今、ノンアルコールビールがアツイ。脱アルコール製法で作った「アサヒゼロ」を筆頭に本物とそん色ない商品が、酒売り場の棚でひしめき合っている。中でも酒飲みから絶大な支持を得ているのが「BRULO」だ。
「BRULO」は本格的なノンアルコールのクラフトビール。脱アルコール製法ではなく、アルコールを生成しない特殊な酵母を用いて発酵させて作っているので、原材料もクラフトビールと全く同じ。唯一違うのは「酔っぱらわない」だけだ。
ノンアル・微アルに特化したイギリスの醸造所発というのもおもしろい。そうそう、イギリスと言えばパブ文化で、ランチにビールを一杯飲んでから仕事に戻ってもOKだった会社もあるが、今はNG。パブで注文される約10%がノンアルコールビールになっているという。そんなこともあり、本格的な味の「BRULO」はパブでも大人気だ。
これを日本で唯一輸入しているのが2022年創業のビバリッチ(神奈川)。輸入、販売のきっかけは代表取締役の木下慶氏が、起業時にパフォーマンスをアップし、時間を確保するため、1年間断酒をしたことから始まる。元々、大のクラフトビール好きだった木下氏。市販のノンアルコールビールでは物足りず、探し求めた末に出会ったのが「BRULO」だった。木下氏自身が「おいしい」と太鼓判を押す「BRULO」を私も飲んでみた。
飲んだのは6種の中で一番人気の「ラストフォーライフ」。きめ細やかな泡立ちはビールそのもの。一口飲んで驚いた。豊かなコクと旨味、フルーティな香りは、クラフトビールそのものだったからだ。軽いけど飲み応えもパーフェクト。ブラインドで飲んだら、ノンアルと判定できない妙な自信がある(プロなのに)。これがあれば休肝日もバッチリだ。
「BRULO」の取扱店は、北は網走、南は石垣島まであるが、ビバリッチのサイトやアマゾンなどでも購入できる。
飲む機会の多い年末年始、せめて自宅ではおいしいノンアルコールクラフトビールで、働き者の肝臓を労って欲しい。