経済学者の成田悠輔氏が22日、「サンデージャポン」(TBS系)に出演し、紛糾している年収103万円の壁について言及した。
年収103万円の壁をめぐり国民民主は103万円から178万円への引き上げを求めている。与党側は引き上げには合意したものの提示額は123万円。それに対して国民民主は「話にならない」と不満を露わにしている。
成田氏は「元々ショボいもので、増々ショボくなってる感じですね」と感想を語った。国民民主が目標とする178万円が達成できたとしても「所詮、数兆円程度の話。日本人が稼いでいる金額の1%ぐらいを国民に戻すか、戻さないか程度の話でしかない」とバッサリ。
103万円の壁をめぐり議論が続いているが「何か月もかけて大議論するような論点ではないと思う。それをうまく国民民主がSNSとかでプレゼンテーションしたために大騒動になっている。お互いにプロレスやってて、国民民主がこれだけ威勢のいい事を言われると自民党側もそんなに簡単には折れられないということで、お互いにジャブを打ち合ってる。元々ショボかったものが増々ショボい落とし所に落ちているというすごく残念な状況なんじゃないかな」と容赦なかった。
そのうえで「本当に大事なのは減税で手取りを増やすよりも、日本人が稼ぐ力をどう増やすか。その議論をしないといけない」と述べた。