パリ五輪レスリング女子53キロ級で金メダルの藤波朱理(21=日体大)が、2028年ロサンゼルス大会での〝2階級制覇〟に向けて決意を語った。
藤波は天皇杯全日本選手権最終日(22日、国立代々木競技場第二体育館)に来場し、報道陣に取材対応。自身は天皇杯に出場していないが、試合を観戦し「五輪は過去のことだというか、新しい戦いが始まっていると感じた。試合に出る人はカッコいいと思うし、試合に出たい気持ちになった」と表情を引き締めた。
パリ五輪の53キロ級で金メダルを獲得したが、減量苦のため同大会後に57キロ級への転向を表明。「来年から57(キロ級)でも減量はあると思うので、より〝マッチョな藤波朱理の57(キロ級)〟になれるように頑張る。今まで53だと、どうしても(減量で)筋肉が落ちてしまうというか、ひょろひょろとした筋肉に頼らない体だった。この57に上げるのを決めて、ウエートトレーニングを取り入れ始めた」と明かした。
五輪2階級制覇を目指す世界女王は、今後は来年6月の明治杯全日本選抜選手権に出場を予定している。「(57キロ級でも)レスリングとしては大きく変えないけど、明治杯でさらに強い藤波朱理を出せるように、しっかり6か月間頑張っていきたい」と力を込めた。