アルピニストの野口健氏が22日、X(旧ツイッター)を更新。釈放された反捕鯨団体「シー・シェパード」創設者で元代表のポール・ワトソン容疑者について言及した。
東京海上保安部は2010年2月、南極海でシー・シェパードのメンバーが調査捕鯨船団の船員を負傷させた傷害事件の共犯として、ワトソン容疑者の逮捕状を取得。国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配していた。
今年7月にデンマークの自治領グリーンランドで拘束され、日本は身柄引き渡しを求めていたが、デンマークが拒否した。12月になってデンマークは釈放を決定。5か月の勾留から開放されたワトソン容疑者はインスタグラムを更新し「日本に送還されず、クリスマスに帰国できることが分かって良かった」と喜びの声を伝えていた。
ワトソン容疑者は反捕鯨活動を続けるつもりだという。これに野口氏は「このテロリストを釈放したデンマーク政府の判断には幻滅させられた」と落胆したと明かした。続けて「フランスによる圧力に屈したのかもしれないが。果たして日本政府がどれだけ身柄を引き渡すようデンマークに圧力をかけたのだろうか」と、日本政府に対しても厳しい視線を投げかけた。