ボクシングの世界ヘビー級3団体(WBA、WBC、WBO)タイトルマッチがサウジアラビア・リヤドで開催され、統一王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)が前WBC同級王者タイソン・フューリー(36=英国)を3―0の判定で撃破した。
審判の採点は3者ともに116―112とウシクを強く支持した。これで戦績はウシクが23戦全勝(14KO)、フューリーが34勝(24KO)2敗1分けとなった。
ただ、負けたフューリーは納得がいかず、試合後は激高。「ウシクはジャッジからクリスマスプレゼントをもらった」などと〝不可解判定〟として怒りを爆発させた。
さらに、英放送局「GBニュース」はフューリーがボクシング界から決別して、身を引く可能性を報道。「タイソン・フューリー、オレクサンドル・ウシクに大敗後、引退について謎めいた9語のヒントを漏らす。フューリーは土曜日の夜、ウシクに敗れたことを受けて、ボクシングから引退する可能性を示唆した」と伝えた。
同局は「36歳の彼は、5月に行われた両者の最初の対決よりもはるかに良いパフォーマンスを見せたにもかかわらず、全員一致の判定で敗れた。審判からより高い点数を得たのはウクライナ人選手であり、フューリーの落胆は大きいものだった。そしてフューリーは、対決後の記者会見で自身の将来について尋ねられた時、自身の将来について慎重な態度を取った」と指摘。フューリーは自身の進退について「私がまた戦う姿を見られるかもしれないし、見られないかもしれない」と口にして、引退の選択肢があることを示した。
圧倒的なパワーでボクシング界をけん引したフューリーの雄姿はリング上でもう見られないのだろうか。