巨人の大勢投手(25)が今オフの自主トレでカブスの今永昇太投手(31)に弟子入りしていることを明かした。
22日に都内のホテルで同僚の中山礼都内野手(22)とともにクリスマススペシャルトークショーに参加。来季の目標に2年連続で「胴上げ投手」となることを掲げたが、有言実行のために早速、アクションを起こしていた。
今季メジャー1年目にして15勝(3敗)、防御率2・91といずれもリーグ3位の目覚ましい活躍を見せた今永に師事。イベント終了後、大勢は「大きい筋肉を使って頑張ってしまう癖がある。呼吸法だったり、小さい筋肉を鍛えたり、体の動きを理解して投げないと、ずっとケガをしているので、同じ過ちを犯さないように今永さんにお願いしました」と打ち明ける。
今季は43試合に登板し、1勝2敗、29セーブ、防御率0・88と圧巻のパフォーマンスを誇ったが、2年連続でケガによる2か月もの戦線離脱を余儀なくされた。それだけに来季こそフル回転を誓う。
すでに「投げる哲学者」の異名を持つ今永の言動に感化。大勢は「今永さんの『人生は最高の暇つぶしだ』っていうのが目からうろこでした。僕たちは野球をやって、トレーニングをやって、うまくなりたいとかあるけど、今永さんはあんまり一喜一憂しすぎないところがある。淡々とやるべきことをやって、野球が好きだから、うまくなりたいからやっているんだという感じ」と力説。師匠の泰然自若ぶりに驚きを隠せなかった。
とはいえ、熱い気持ちは持ち続けている。来季からは中日で絶対的な守護神だったライデル・マルティネス投手(28)が加入するが、3年目右腕は「逆に燃えるっす。僕自身(阿部監督から)8回と直接言われていない。最終的に日本一になれればそれでいいですけど、やっぱり今までやってきた自負がある。ライデルも人間ですし、何があるか分からない。僕は諦めていない。そう簡単には譲れない」ときっぱり。Gの守護神の座をあっさり明け渡すつもりはない決意をにじませた。