アクシデントも関係なしだ。フィギュアスケートの全日本選手権最終日（２２日、大阪・東和薬品ラクタブドーム）、女子フリーは坂本花織（シスメックス）が１４９・７６点、合計２２８・６８点で優勝。史上９人目の４連覇を果たした。
黒い衣装に身を包んだ世界女王が大きなミスなくまとめた。「シカゴ」の曲調に合わせ、ダブルアクセル（２回転半ジャンプ）、３回転ルッツなどを着氷。「見ているみなさまも自分自身も楽しめるように、精いっぱい全力で滑りたい」との言葉通り、会場のファンを盛り上げた。
銅メダルを獲得した今月上旬のグランプリ（ＧＰ）ファイナル後には胃腸炎に感染した。「完全にダウンしてしまった。本当に筋力とかが完全に落ちた。ゼロからもう１回リスタートという感じだった」というが「逆になんか疲れを残さずにしっかり今必要なところ鍛えられたり、改めて体をつくり直すことができた」とニヤリ。まさかの事態もプラスに変えてみせた。
今大会の優勝で世界選手権（３月、米国）の代表に決定。世界の舞台でも自身の強さを証明してみせる。