フィギュアスケートの全日本選手権で史上9人目の4連覇を達成した女子の坂本花織(シスメックス)は〝長い目〟で目標へ突き進んでいる。
王者として挑む世界選手権(3月、米国)は、全日本選手権と同様に4連覇の懸かる一戦。23日に大阪市内で行われた代表会見では「代表に選ばれてうれしい。精いっぱい演技したい」と声を弾ませた。
ただ、世界選手権は「プレシーズンでもやっぱり本当に大事」としながらも「優勝を目指していくけど、4連覇とかの意識は少なくて、今季と来季で1つと考えている。あくまで通過点として考えたい。そこに重きを置きたくない」と冷静に分析している。
26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けては「個人と団体でメダルを目指したい。ここから1試合1試合が重要になってくる」と話し、五輪予選にロシア勢の参加が容認された件については「最近ロシアが帰ってくるというニュースも見たので、やっぱり自分が今できることを精いっぱいやって、日本は強いぞと見せれたら。少しでも自分自身も底上げをしていけたら」と力を込めた。
男子では同門の壷井達也(シスメックス)が世界選手権の代表に選出され「普通に泣きました」に苦笑いを浮かべた坂本。後輩の前でミラノへつながる演技を見せることはできるか。