佐々木朗希投手(23)獲得を目指してMLB球団が列をなして交渉を続ける中、「ヤンキースでは成長できない」との論調が米メディアから飛び出している。争奪戦はドジャース、パドレスが有利とみられるが、一方でヤンキースとメッツの「NY対決」にも注目が集まる。すでに両チームとも同日に交渉を終えるなど、火花を散らしている。
特にFAでフアン・ソトを奪われたヤンキースはメッツに絶対負けるわけにはいかない。今回は入札合戦にならないことで練習環境、住環境などあらゆる面で利点をアピールする必要があるが「エッセンシャリースポーツ」はヤンキースよりもメッツを強く推している。
「MLBに転向する若手投手として成長がスターダムよりも重要になる可能性がある。すでに世界的な注目を集めているが、一流打者と競い合えるようなスキルを磨くには適切な環境が必要だ。ヤンキースのようなチームですぐにスターダムにのし上がると、メディアの猛烈な監視にさらされ、キャリアの重要な時期に成長過程に不必要なプレッシャーがかかる」と〝忠告〟。佐々木が望むとされる〝静かな環境〟という点だけ見れば、この2球団は当てはまらないかもしれないが、歴史、人気ともにヤンキースほどの重圧はかからないという。
さらに「メッツは個人に合わせたプログラムや最先端の分析を重視しており、佐々木に自分のペースで成長する機会を与える。長期的な成功に焦点を合わせ、ニュースに惑わされることなく、安定性と潜在能力を最大限に引き出すツールを提供できる」と佐々木にとってメッツがベスト環境だとすすめた。