23日のNHK連続テレビ小説「おむすび」第61話は、主人公の栄養士・結(橋本環奈)が、同僚で恋人の野球部エース・翔也(佐野勇斗)から別れを切りだされ、受け入れる話が展開した。
肩を痛めた翔也は再起不能と思い込み、退部届を出して結に「俺と別れてくんねが」と栃木弁で告げた。2人は結婚前提のカップル。野球を諦めていいのかと再考を促す結だが、うちひしがれた恋人が関係解消にこだわる姿に「分かった。じゃあ別れよ。さよなら」と席を立った。
翔也は「プロ野球選手になって結を幸せにしてやりたかった。でもこれじゃ、幸せにすることなんてできねぇ」「ゴールがなくなった」。プロ野球選手というゴールがなくなった自分には価値がないというかのような論法。メンタルの危機もうかがわせる。
「自分に価値がない」との思い込みは、メンタルヘルスの分野で、うつ病や適応障害につながりかねない症状だとも指摘される。
翔也に真摯に向き合った末に別れを受け入れた結だが、両親には「何かめっちゃ頭にきて。分からんけど、とにかくムカついた」と説明した。
X(旧ツイッター)では「頭にくる気持ちは分かるけど翔也は正常なメンタルではないわけよ。そこんとこ考えて」「そこを支えてこそのギャルよな」「結ちゃんがどう支えるかだね」という投稿がみられる一方、翔也に対しては「このメンタルじゃたとえプロに行けたとしてもやっていけないやろ」「そんな弱メンタルでよくメジャーリーガー目指す気になったな」と突き放すコメントもみられた。