偉大な先代に並ぶことができるか。大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表された23日、自身初の綱とりに挑む大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が、千葉・松戸市内の部屋で会見を開いた。
11月の九州場所では14勝を挙げて初優勝を達成。祖父が元横綱琴桜で、元関脇琴ノ若の佐渡ヶ嶽親方を父に持つサラブレッドは「(綱とりについて)皆さんによく聞かれるけど、自分自身まだやったことがないし、やってみないとわからないので。目の前の一番にしっかり集中して、毎日やっていくのがそういう結果につながってくると思う。特に大きく意識はしていない」と表情を引き締めた。
番付の頂点まで上り詰めた祖父について「こういう状況を乗り越えてきたからこそ、つかみ取れた地位だと思う。(番付が)上がることの厳しさは、入門して幕内に上がって、三役に上がって感じてきたので」と尊敬のまなざしを送りつつ「後は自分が(綱とりに)挑戦できる立場にいけた以上やるしかない」と闘志を燃やした。
勝負の初場所に向けて「しっかり準備して臨むしかない。今までやってきたこと、持っているものを信じて、また今まで以上にレベルを上げていくしかないので。しっかりと強い気持ちを持って勝負できれば」と力を込めた。