KBO・キウムからポスティングシステムでMLB移籍を目指しているキム・ヘソン内野手(金慧成=26)が苦境に立たされている。締め切りの年明け4日まであと2週間を切っても吉報どころか、米メディアで交渉の情報すら報じられず、韓国メディアからもあきらめムードが漂ってきた。「スポーツ韓国」では「クリスマスが来るのに…まさかキウムに残留するのか。多くのファンがメジャー進出を疑わなかったが、噂も聞こえない。いつの間にか締め切りも近づいている。〝キウムリターン〟の可能性も出てきている」と伝えている。
KBOで今季も打率3割2分6厘、11本塁打、75打点、30盗塁の活躍で、3年連続3割をマーク。二塁手としても3年連続で守備賞に輝き、3月には韓国を訪れたドジャース・ロバーツ監督もその動きに目を奪われている。今年は先輩で一足先にMLBに移籍したイ・ジョンフ(ジャイアンツ)がケガで途中離脱するなど、韓国人野手が受難の時代。走攻守そろったキム・ヘソンが母国の期待を一身に背負ってMLBを目指した。
しかし、フタをあければポスティング選手の注目は日本の佐々木朗希一色で、キム・ヘソンは交渉しているかどうかも伝わってこない。同メディアも「キム・ヘソン関連のニュースはどこからも聞こえない。クリスマスから年末まで連休が続く米国市場の特性を勘案すれば、これは米国進出が難しくなったことを意味する」と悲観的に報じるしかない。とはいえ、昨オフもコ・ウソクが締め切り7分前にパドレスと契約にこぎつけた例もあり、最後まで目が離せない。