新日本プロレス23日後楽園ホール大会で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILが棚橋弘至(48)の髪を切る暴挙に出た。
EVILは来年1月4日東京ドーム大会で、棚橋とのランバージャックデスマッチに臨む。棚橋は2026年1月4日東京ドーム大会での現役引退を表明しているが、同戦に自身の進退をかける決意を明かしている。
大一番前最後の前哨戦となったこの日は、成田蓮、高橋裕二郎、SHO、金丸義信と組んで棚橋&エル・ファンタズモ&矢野通&ボルチン・オレッグ&本間朋晃と対戦。試合は裕二郎がファンタズモのサンダーキス,86に沈められてH.O.Tの敗戦となったが、ここからが極悪軍団の真骨頂だった。
勝ち名乗りを受ける棚橋を背後から急襲したEVILは、ハサミを持ち出して髪切りを狙う。これを回避されてハサミを奪われてしまうが、ここで背後からディック東郷がスポイラーチョーカーで棚橋を捕獲。EVILはハサミを奪い返すと、バッサリと棚橋の髪を切ってみせた。
EVILはマイクを握り「オイ棚橋! 断髪された気分はどうだ? 俺の気分は最高だよ」と高笑い。「断髪式にお越しの皆さん! 愛してま~す」と棚橋の決め台詞を引用し、会場を大ブーイングの渦に巻き込んだ。
まさかの蛮行に棚橋も怒り心頭。バックステージでは「何でもありのプロレス界でも、やってはいけないこと、最低限守らないといけないルールがあって。EVILはその禁を犯したね。この代償は高いよ。東京ドームで、引退だけじゃなく、髪の毛もかけてやる。丸坊主にしてやるよ」と、制裁を予告していた。