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【ソフトバンク】〝出場激減〟三森大貴をトレード 良好関係DeNAから浜口遥大獲得の背景

東スポWEB 2024年12月24日 5時4分

ソフトバンクは23日にDeNAとの交換トレードで浜口遥大投手(29)の獲得と、三森大貴内野手(25)の移籍を発表した。両球団の良好な関係性、思惑が一致した形で選手双方にとってもメリットの大きなトレードとなりそうだ。

三森は2016年ドラフト4位で入団した俊足巧打の内野手で、通算成績は出場363試合で打率2割5分2厘、56盗塁。22年はレギュラー格として存在感を放った。佐賀県出身の浜口は16年のドラフト1位で入団。ルーキーイヤーに10勝を挙げて新人特別賞を受賞した。通算135試合に登板して44勝46敗、防御率3・76。中継ぎも担える実績豊富な左腕は、希少性の高い存在といえる。

三森は球団を通じて「連絡がきた時は正直、戸惑いましたが、これをチャンスだと思って心機一転頑張ろうという気持ちになりました」とコメント。昨季まで2年連続で100試合以上に出場したが、今季は5月末に右手人さし指を骨折した影響などで25試合の出場にとどまった。チーム最激戦区の二塁を本職とする25歳は、4月にも右手人さし指を骨折。同一箇所の連続負傷はプロとして痛手だった。ホークスはかねて出場機会に恵まれない若手有望株が多く、とりわけトレードの打診が絶えない球団。その中でも三森が人気銘柄であったことは、もはや周知の事実だった。

ソフトバンクは今オフ、先発強化を編成テーマに掲げていた。実績十分の浜口はまさに打ってつけだ。現役ドラフトで獲得した上茶谷(前DeNA)に続き、日本球界復帰を決断した上沢(前レッドソックス)の加入も決定。鷹フロントは投手補強を前面に打ち出した上で「ご縁があれば」(球団幹部)と意味深なワードを繰り返してきたが、三者三様に縁のある入団となった。

ソフトバンクとDeNAは、かねて互いに挑戦的な球団運営とチームづくりに好印象を持ってきた。異なるリーグで良好な関係性も手伝って、トレードの土壌が形成されていたのも一因に挙げられそうだ。

化けるチャンスを得た三森と浜口。成功例と呼ばれるトレードとなるか。

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