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【初場所】琴桜 初の綱とり〝品格〟は十二分…角界OBが「一番理想」と語る土俵内外の違い

東スポWEB 2024年12月24日 6時4分

「品格」にも太鼓判だ。大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表された23日、初の綱とりに挑む大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が千葉・松戸市内の部屋で会見した。

元横綱の初代琴桜を祖父に持つサラブレッドは「自分が挑戦できる立場にいけた以上、やるしかない」と気合十分。「(横綱には)中途半端な気持ちでは上がれないし、心技体がそろっていないと。家には先代の(横綱)推挙状があって『品格力量抜群』と書かれている。そういう全体において整ったものがないと、上がれないと思う」と気持ちを引き締めた。

11月の九州場所は14勝1敗の好成績で初優勝。「力量」だけでなく「品格」の面でも、評価は高い。琴桜と言えば、土俵外ではおっとりとした優しい顔つきだが、土俵上で制限時間になると〝鬼の形相〟に切り替わるのがルーティンだ。元十両力士で「平成の牛若丸」の異名を取った元プロレスラーの維新力(63)は次のように絶賛する。

「いろんな人から琴桜さんは気が優しくて、普段はすごくいい子だと聞く。むしろ優しすぎるぐらいの人らしいので、土俵に上がって時間いっぱいになったら表情をああやって出して、自らを奮い立たせていく感じでいいと思う。土俵を下りれば好青年で、土俵上では厳しいというのが一番理想だと思うので、今の琴桜さんはそこがいい」

すでに現時点で、力士の理想像とされる「気は優しくて力持ち」を体現しているというわけだ。角界OBからも称賛を集めるサラブレッドは、初めてのチャンスを一発でつかめるか。

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