元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が24日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、午前8時)に出演し、金融業界の不祥事に対し、会社として厳しい姿勢で臨むことを求めた。
番組では相次ぐ金融業界の不祥事について特集。三菱UFJ銀行の元行員が貸金庫から顧客資産十数億円を盗んだ件や、三菱UFJ銀行の元行員が取引会社の株を購入したものの、下落したことに不満を持ち、取引会社社長に対し、繰り返し辞任を迫るメッセージを送り、強要未遂罪で起訴された案件などを紹介した。
菊間氏は「両方とも、あまりにありえなさすぎるビックリするような事案なので、個人の問題って言う風に思うかもしれない」という。ただ、「薬物をやっていたとか、全然、別の所で傷害事件を起こしていたってことだと個人の問題と言えるかもしれないですが、銀行員であって、そもそも取引会社の株を購入しているっていう時点でインサイダーに引っかからないのかなと思うし、貸金庫ってところで、お客様から預かっているものに手を出すって、事業の中で起こるものだから、銀行として相当、問題があるんだと思うんです」と指摘する。
さらに「それを、たった2人のたまたま、たくさんいる行員の中の2人だけの話っていうのではなくて、会社としてコンプライアンスってものに対する認識が行員の皆様が果たしてどうなのかとか、他にはないのか」と首をかしげた。
コンプライアンスへの再認識の必要性を訴え、今回の一連の不祥事に「相当、私たちの裏切られた感というか、残念、ショックが大きいので、企業としても真摯に受け止めていただきたい」と述べた。