理想の横綱像は…。大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)で綱とりに挑む大関豊昇龍(25=立浪)が24日、国技館で開かれた力士会に出席した。11月の九州場所は初優勝した大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)に及ばず賜杯を逃したものの、自身も13勝の好成績で優勝次点。初場所の成績次第では横綱昇進の可能性がある。
力士会前に取材に応じた豊昇龍は「綱取りとかそういうのは考えずに、自分の相撲に集中して。場所に向けてしっかり稽古をして、場所に入ってから自分の相撲を一日一番、大事にしていきたい。いつも通りにやる。(綱とりを)意識したら硬くなると思う。意識しない。いろいろ思うことはあるけど、なるべく自分らしくいたいと思う」と話し、あくまでも平常心で臨むことを強調した。
元横綱朝青龍を叔父に持ち、幼少期から身近に横綱と接する生活を送ってきた。豊昇龍は「子供の時から、すぐ隣でずっと見てましたしね。けど、横綱としてじゃなく叔父さんとして見ていた。今は、こうやって考えると、やっぱりすごいなと思う」と偉大な叔父に敬意を示しながらも「理想の横綱? こんな横綱になりたいって思ったことはないね。あの人みたいになりたいと思うより、自分は自分。あの人みたいになりたいじゃなくて、自分のことを出したい」と言い切った。