プエルトリコ・ウインターリーグでの約1か月半の〝武者修行〟を終えた巨人・西舘勇陽投手(22)が24日、同僚の又木鉄平投手(25)とともに帰国した。
1年目シーズンを終えたドラ1右腕は先月4日にプエルトリコに渡り、同国のサンフアンを本拠地とするチーム「カングレヘーロス・デ・サントゥルセ」の一員として試合に臨んだ。11月13日のノースカロライナ戦で初の先発を任され、5回3安打1失点の結果を残した。
だが、その後は体調不良により、12月5日まで登板できず。4試合にリリーフとしてマウンドに上がり、全5試合で0勝1敗、防御率は4・97だった。
西舘は初の海外リーグ参戦に「試合中とかも日本の野球とは全然違いましたし、雰囲気が違う中でプレーができて楽しかったという思いが1番強いなと思います」とニッコリ。その上で「海外のピッチャーは曲がりやスライダーだったりがメインで、自分もスライダーをテーマにするというか、もっと良くしたいと思っていたので、そういうの(投球技術)もあっちの(海外の)人たちにいろいろ聞けたのは良かったかなと思います」と新たな収穫を得られたことを明かした。
来季は先発ローテ候補として、阿部監督から期待を寄せられている。「中継ぎから先発に転向する人も多いですし、人数も増えた中で勝ち上がっていかないといけないので、まずは来年の1月からキャンプが始まるまでの期間で、しっかり体を整えながらキャンプに向けてやれたらいいなと思います」と意気込んだ。
一方、同じく先発ローテを目指す又木は「監督は競争相手を増やすという意図もあると思うので、その中で勝ち残るために、僕は結果にこだわってやりたいと思います」と闘志を燃やした。若武者が修行の成果を来シーズンどのように発揮できるか注目だ。