さらなるサプライズは…? ノア来年1月1日の日本武道館大会をPPVで配信するABEMAの北野雄司エグゼクティブ・プロデューサーが取材に応じ、米WWEスーパースターの〝ウェイワード・サムライ〟中邑真輔(44)参戦の経緯を明かした。
ノア年明けのビッグマッチで、最大のサプライズとなったのは中邑の参戦だった。中邑は「ダブルメインイベント1」で佐々木憂流迦と対戦する。参戦のカギを握ったのはWWEとノアを配信しているABEMAだ。両団体の間に入りコミュニケーションを取っている北野氏は、6月に岡本保朗氏がサイバーファイトの社長に就任したことがきっかけだったとする。同氏の社長就任を連絡した所、WWEから「本社においでください」と招待を受け、その際に今回のプランを持ちかけたのだ。
中邑は2023年1月1日の日本武道館大会にも参戦しグレート・ムタと対戦。今年7月にはAJスタイルズが日本武道館で丸藤正道と対戦した前例があったことも実現の後押しとなった。さらにWWEサイドの提案からシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」参戦に至ったジョシュ・ブリッグスとタビオン・ハイツの存在も大きかったそうだ。北野氏は「〝いいトレーニングを受けて帰ってきた。1ステージ上がった〟と評価してもらえたんです。そういった積み重ねで、できるようになったんじゃないかと思います」と説明した。
対戦相手の佐々木についてはWWEと同じTKOグループの総合格闘技団体「UFC」で活躍していたことも決め手となった。その経歴を踏まえ、佐々木を「元UFCファイターで中邑VSムタを見て転向を決めた選手。その彼にとって夢の試合になる」と紹介し、快諾されたのだった。北野氏は「その話が〝筋がいい〟と判断してもらえたんだと思います。(CCOの)トリプルHさんたちは理由や理屈をすごく大切にしてらっしゃると感じていて。(サイバーファイト取締役の)武田(有弘)さんが言ったことを彼らにそのまま言ったら『いいね』ってなったんです」と話した。
では、中邑に続くWWEからの〝サプライズ〟はまだあるのか。北野氏は「まだハッキリ表にできるものは実を結んでないですね。ただ、ギリギリまで話そうかなと。もう1ネタ、2ネタかぶせたいと思って絶賛交渉中です。両団体の関係に資するものがあればなって…」と語気を強めた。ギリギリまで目が離せない正月となりそうだ。