ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が、IBF&WBO同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)との防衛戦(来年1月24日、東京・有明アリーナ)を控えるなか、モンスターの次戦以降にも注目が集まっている。
元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏のユーチューブチャンネル「具志堅用高のネクストチャレンジ」に元IBF世界スーパーバンタム級王者・小国以載(角海老宝石)が出演。モンスターの強さなどについて語り合った。
井上とのスパーリング経験がある小国は「井上のパンチ? めちゃくちゃありました。ビックリした。その時、僕はスーパーバンタムで、井上選手がスーパーフライぐらいだったんですけど。もう、めちゃくちゃ揺れました。足の先までしびれた。『やばっ』と思って。スピードと重さ、全部あります。キレもすごい」と振り返る。「僕がやった時なんて8年前とかなんで。そこから考えたら(今は)レベルが全然違うと思う」とその後の飛躍に脱帽した。
また、井上の今後に話題が及ぶと、小国は「中谷選手と見てみたいですね。ああいうタイプと」と、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との対決を熱望。その上で、中谷には「(井上戦の前に)1試合挟んだほうが…。(スーパーバンタム級が)どんなもんかというのは」と前哨戦を勧めた。
すると、具志堅氏は「(中谷が)スーパーバンタムで1回、世界(王座)を取ってやるか。いろいろ、やり方はあるんですよ」と提言。小国が「(井上は王座を)4つ持ってるから…」と指摘すると、具志堅氏は「(井上は)どこか返上するでしょ」と予測した。
井上がベルトを保持するWBAでは、同級暫定王者となったムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)がモンスターとの対戦を要求。井上が拒否した場合は王座を〝剥奪〟される可能性も浮上している。具志堅氏のプランに沿えば、中谷はまずWBA王座を奪取し、その後に井上と統一戦を行う流れとなるが…。実現すれば〝超ドリームマッチ〟と言えそうだ。