女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、王座防衛への覚悟を明かした。来年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会でAZMを迎え撃つ。昨年4月にメルセデス・モネから同王座を奪い、実に9度目の防衛戦。初の東京ドームでの王座戦に気合が入る岩谷が、自身のベルトと〝アイコン〟の座をかけ決戦に挑む。
今年の1・4東京ドームでは同王座戦が組まれず悔しい思いをしただけに、満を持してのドーム決戦にかける意気込みは強い。「新日本が管轄しているベルトなのに何でドームが組まれないの? 持ってる意味ないな…って思ってた。だから試合で見せつけてやろうと思ってこの1年頑張ってきたんです。ドームでの王座戦が決まって今までのことが無駄じゃなかったと思えた。なのでAZMに負けるわけにはいかないんです」。さらにオカダ・カズチカの持つIWGP(ヘビー級王座)の最多防衛12回の更新を目標に掲げると「今の一番の目標はIWGPの名のつくベルトの最多防衛を自分が作ることなので、絶対にここでベルトを落とせない。あと4回必ず防衛しますよ」と拳を握った。
対戦するAZMは2011年11月に9歳でスターダム3期生として入門。23年5月にはハイスピード王者(当時)としてV12を達成。岩谷が持っていた最多防衛記録を塗り替えた実力者だ。今年はシングルリーグ「5★STAR GP」の公式戦で初めてAZMに敗れた岩谷は「AZMちゃんは麻優のヒザくらいの身長しかないカピバラみたいな時から知ってるから、最多防衛を塗り替えられた時に『カピバラじゃなくなったんだな』って気がついたし『私の苦労して築いた歴史を…』と思いましたね。5★STARでも負けて…私、結構根に持つタイプなので、オババの強さを見せつけてやりますよ」とリベンジを誓った。
またかわいい後輩だと思っていたAZMから「スターダムのアイコンの座を奪ってやる」と宣戦布告されたことも王者の闘志に火がついた。「スターダムのアイコンを名乗り続けてる岩谷麻優をなめんなよって。ただ旗揚げから居続けたからアイコンって呼ばれてるだけじゃないってことを、そしてベルトを奪ったからってアイコンを名乗れるわけではないということを見せつけてやります」と言い切った。「ベルトを守って2025年もスターダムのアイコンとして、スターダムのトップに居続けたいと思います」と宣言。アイコンの意地が爆発しそうだ。