楽天から新たに巨人に移籍した田中将大投手(36)が25日に都内のホテルで入団会見を行った。背番号は「11」に決まった。
紺色のスーツを身にまとって登壇した田中将。阿部監督、吉村編成本部長に挟まれる形でマイクを前にすると「子供のころからファンだったジャイアンツのユニホームを着ることができるというのは非常に光栄に思っております」と晴れ晴れとした表情で心境を明かした。
日米通算200勝まで残り3勝。新天地での偉業達成に注目が集まるが「残り3勝というところをフォーカスされますけれども、3勝で終わる気持ちはありませんし、1つでも多くチームのために勝利に貢献したいと思っています」と200勝はあくまで通過点であることを強調すると、「ここ数年ずっと(同じことを)聞かれて、ずっと答えて、ずっと達成していないので…いい加減クリアしたい気持ちですけど、そんな自分に対してもすごくフラストレーションがたまる。一気に何個も勝てるわけじゃないので、まずはローテーションに張って競争に勝っていかないといけないと思いますし、そこからですね」と闘志を燃やした。
数々の記録を打ち立ててきた右腕は実績十分であるものの、36歳というベテランということもあり、外野から復活の可能性について厳しい声も投げかけられる声もあった。これを阿部監督は「いろいろうだうだ言われてますけど『できる』って信じてあげることしかできませんし、二桁勝って、ジャイアンツのユニホームを着て一緒に日本一になることしか考えてない」とこれを一蹴。田中将自身も「僕も、うだうだいろいろ言われてるのは結構知っているので。本当に自分で証明するしかないと思っているので。結果で恩返しできるようにとは思っています」と力強い口調で決意を新たにした。
最後に11年間過ごした楽天で声援を送り続けてくれたファンに対しての思いも告白。「こういう形でチームを去ることになりましたが、感謝の気持ちというものはこれからも変わりませんし、大きく育てていただいたので。『イーグルスの田中将大』ではなくなりましたけれども、これからも田中将大のことを変わらず応援していただきたいなと思いますし、これからのプレーする姿というのも、しっかりと東北のみなさんに届けられるようにしっかり頑張らないといけないなという風に思います」とウソ偽りない言葉を並べた。