広島から海外FA権を行使してオリックスに移籍した九里亜蓮投手(33)が25日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。晴れやかな表情の久里は「今日の朝に大阪に入って、ここに向かってくるくらいから少しずつ実感が湧いてきた。来年からしっかり頑張らないといけない。身の引き締まる思い」と心境を口にした。
海外FA権を行使しながらもオリックスに電撃移籍。経緯については「いろんな話を聞く中でもっと野球がうまくやりたい自分の強い気持ちがあった」と言うにとどめ「最終的には自分で決めた。家族も僕自身が頑張るためなら、と答えを出してくれた。ありがたく思う」と家族に感謝した。
オリックスから「先発としてイニングをしっかり投げてほしい」と期待され、「僕自身もイニングにこだわりを持ってやってきている。その言葉はすごく印象に残る」と意気に感じた。昨オフに広島から移籍した西川も「わからないことがあったら何でも聞いてください」とサポートを約束してくれている。パ・リーグについては「ホームランを打てるバッターと球の速いパワーピッチャーが勝負しているような印象」とイメージした。
5年連続で20試合以上に先発し、8年連続で100イニング以上をこなしているタフネス右腕。今季は23試合で7勝10敗、防御率3・21だったが、規定投球回に届かず「1イニングでも長く投げたい。来年は34歳のシーズンだけど、近年なかなか200イニング投げる投手が少なくなってきている。しっかりとした目標としてやっていきたい」。背番号に「22」に袖を通し「今まで来ていた赤のユニホームから紺のユニホームに変わるので、それが似合っていると言われるように頑張りたい」と決意を新たにした。