元日本維新の会代表で弁護士の橋下徹氏が25日、大阪・朝日放送の情報番組「newsおかえり」に出演し、古巣・日本維新の会について言及した。
10月の衆議院選挙で過半数割れした自民党が少数与党となり2か月がたった。キャスティングボートを握るとして存在感を示す国民民主党だが、自公政権は日本維新の会との両てんびんにかける動きを見せている。
「日本維新の会・吉村洋文代表と国民民主党の玉木雄一郎氏に考えてほしい」と切り出した橋下氏は「自分たちの手柄を取ることを考えれば、自民党と組む方がいいんですよ。でも、それって結局安売り合戦になる。自民党からしたら安い方(言うことを聞く方)と組もうと思うから」と注意を促した。
その上で、維新と国民が組んだ方が良いと持論を展開した。
共演した元衆院議員の金子恵美氏が「玉木さんと吉村さんはいけると思うんですけど、維新(の共同代表)は前原(誠司)さん。大丈夫ですか」と心配した。
前原氏は、2023年まで国民民主党に所属。同年9月に行われた同党代表選挙に立候補したものの、玉木氏との一騎打ちに敗れ、離党した。そして今年10月の衆院選を前に維新と合流した経緯がある。
橋下氏は「(2人は)大人ですから『ちゃんとやりますよ』って言ってます。けど、僕だったら絶対仲良くしません。おまえ1回裏切ったんだからサヨナラってなる」。
それでも「吉村さんが代表になってるから、(前原氏は)『吉村さんの決定に従う』って言ってる。ここ(維新と国民)の中に(立憲民主党の)野田(佳彦)さんも入って、政策実現するという国会をやってもらいたい」とした。