英国で3キロのコカインを所持していた女のマグショットが公開されるとたちまちSNSで人気者となった。英紙デーリー・スターが25日、報じた。
マグショットとは、犯罪容疑者の顔を識別するために法執行機関が撮影する写真。つまりマグショットが世に出るのは喜ばしいことではない。
女麻薬売人カースティ・サンサム被告(30)は、高速道路のサービスステーションで3キロのコカインを所持していたところを逮捕されたにも関わらず刑務所行きを免れた。しかし、グロスターシャー警察が顔写真を公開すると、SNS上で多くのファンを獲得した。
グレーのパーカーを着て、タトゥーを入れ、ブロンドの髪の上をおだんごにまとめたサンサム被告は、まるで撮影を楽しんでいるかのようにレンズを見つめている。
あるSNSユーザーは「彼女は美人だ」と言い、別のユーザーは「魅力的だ。クリスマスのハッピーエンドだね」と皮肉った。
サンサム被告と仲間のジョン・ロジャース被告(29)は、3月、グロスターシャー州テュークスベリー近郊にあるストレンシャム・サービスで尋問を受けた。警察は、前部座席の下に隠してあった買い物袋の中にコカインが隠されているのを見つけた。スマホを調べたところ、サンサム被告は、キングスリー・ウィリアムズ被告(28)とアーロン・ラッセル被告(30)と組んで麻薬を売っていたことが判明した。
全員コカイン使用の罪を認め、先日、判決が下された。ロジャース被告は懲役5年3か月、ウィリアムズ被告は懲役6年9か月、ラッセル被告は懲役6年の判決を受けた。しかし、サンサム被告は2年間の執行猶予付き禁錮刑に加え、9か月間の薬物リハビリと100時間の社会奉仕活動を命じられただけだった。