来季からF1のRBから親チーム・レッドブルに昇格するリアム・ローソンが、グループの重鎮ヘルムート・マルコ博士から忠告を受けた。
ローソンは同僚の角田裕毅との争いを制してレッドブルのシートを勝ち取り、マックス・フェルスタッペンとチームメートになる。新たなスタートを控える中、英メディア「モーターサイクル・スポーツ」によると、マルコ博士は「リアム・ローソンは、グランプリでの経験は少ないが、精神面ではジュニアの中で最も強い。しかし、マックスに勝てないことを受け入れることが重要だ。誰も彼に勝つことはできない」と強調する。
さらに「彼の同僚全員がうまくいかなかった。フェルスタッペンに挑もうとしたドライバーたちは、プレッシャーに屈し、極端なセットアップや代替戦略を試して結局裏目に出ることが多かった。最高のF1ドライバーがいるチームに所属しているんだから、リアムはそういうことをしないでほしい」。今季限りでレッドブルのシートを退いたセルジオ・ペレスらの失敗を繰り返すべきではないとした。
マルコ博士は「リアムは成長する可能性を秘めているが、マックスが別次元ということを見失ってはならない」と重ねてクギを刺す。それだけに、同メディアは「彼が個人的な野心とチームへの忠誠心の間の微妙なバランスをいかにうまく操るかが、F1での彼の未来を形つくるだろう」と伝える。難しい役割をやり切ることはできるのだろうか。