J1町田のFW藤尾翔太(23)が、PK時のボール水かけ行為を改めて説明した。
藤尾とチームメートのDF昌子源(32)の今季を振り返る対談が、町田の公式ユーチューブチャンネルで公開された。その中で藤尾は、自身がPKを外した3月30日の鳥栖戦がきっかけだったと説明した。
「天然芝は結構引っかかるんですよね。乾いていたら。それで引っかけて思ったところより左いってしまった。でも次の試合、同じミスを繰り返すのが、ほんまにアホなことやと思ってるんで自分なりに考えて、元々ピッチはぬれている。別にルール違反でもないんで、ボールに水を含ました方が元々のピッチの状態に戻るという考え。そっちの方が蹴りやすいし、決めるための手段として、そういう方法を取ったのが最初の経緯です」
これに対して昌子は「これに関しては、翔太にも直接言ったんやけど、そもそも何があかんのかなという。なんで拭くのはオッケーでぬらすのはあかんのか。雨の日どうすんのとか」と自身の見解を示した。
その上で「俺、キャプテンやから『藤尾選手がPKを蹴る時に水をかけたら私は変えさせてもらいます』というレフェリーが何人かいたんで、俺は『その時になったら本人に言ってください。本人も理解してくれると思います』って返してん。それで1回、替えられたこともあった。あん時、翔太に『もういいやん別にぬらさんと普通に決めたら。ぬらしてもぬらさんくてもうん決めんねん俺、でいいやん』と言った。決めたから、そのとき」と振り返った。
藤尾の水かけはサッカーファンを中心に話題となったが、昌子は「そんなに沸くのかなという」と話せば、藤尾も「思ったより沸いてましたね、世間」と応じた。
この話から昌子は、こんなやり取りを明かした。「(パリ五輪を伴う活動で)フランス行く前に決めたら決勝トーナメント行くとかメダルがかかった試合でPKやったお前が水かけて叩かれたらお前が嫌われてる。これで叩かれんかったら町田が嫌われてるって」。
また、藤尾本人が当初、水をかけるつもりはなくても、そうなったこともあったという。6月30日のG大阪戦のPKについて「その時、確かに水とボールを持ってたんですけど、ほんまに水を飲みたかっただけなんですよ。ピッチもぬれてたしぬらす必要ないと思ってたけど、(仙頭)啓矢君が『水ぬらした方がええやろ』みたいな感じで持ってきて、結局ぬらしちゃったんです」と当時の経緯を説明した。