関西ゆかりのスポーツ選手を表彰する「第68回関西スポーツ賞」の表彰式が26日に大阪市内で行われ、空手の「形」の第一人者で、東京五輪空手女子形銀メダルの清水希容(31=ミキハウス)が功労賞を受賞した。
5月に引退し、コーチ資格、審判資格を取得。「引退しても正直空手から全然離れていない生活をしてます。でも環境は新しくなりました。選手目線でないところの資格をとって後世の選手たちに寄り添えるよう勉強しています。空手のよさは年齢を問わない。いろんな人たちと触れ合って空手の良さを広げたい」と話した。関西大2年時から全日本選手権7連覇を成し遂げ、アジア競技大会3連覇、世界選手権も連覇するなど数々のタイトルを獲得。気迫あふれる演武と美貌で〝かわいすぎる空手家〟と注目を集めた。
来年は空手の普及と同時にもっと活動の幅を広げ、テレビ番組への本格的な進出を考えている。「今まで空手の世界だけだったけど、可能性を広げていけると思う。自分をもっと知りたい。今年はニュースの仕事をさせてもらって言葉で寄り添うのが面白いと思った。実際にいろんなスポーツ選手とかかわって声を聞いて、気持ちに寄り添う仕事をしてみたい。スポーツキャスターみたいなことにチャレンジしたいです。やってみたい気持ちはあります」と胸を膨らませた。この日も異業種選手との交流で刺激を受けた。引退しても清水の挑戦は止まらない。