元参院議員のガーシー(東谷義和)が26日、ユーチューブチャンネル「ReHacQ」に出演し、ドワンゴ創業者の川上量生氏と対談した。
ガーシーは「このたび、このような機会を設けていただき、感謝すると同時に謝罪をしたい。川上さんを含めご家族に多大なるご迷惑をおかけしましたことをすごく反省しています。本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。
ガーシーは22年に川上氏を脅迫したとして、刑事告訴された。警視庁は綾野剛らへの名誉毀損などと合わせ、ガーシーを逮捕し、今年3月に懲役3年執行猶予5年が確定していた。
因縁の2人の顔合わせとなった経緯にガーシーは「僕がやったことが正義だと思われている。被害者に会う機会があれば、ちゃんと償っていく気持ちになっていることを理解してもらいたかった。自分のSNSでは限界がある。今回の出演で、だいぶ周りの見る目が変わってくる」と出演機会を与えられたことを感謝した。
川上氏は「東谷さんがそんなに悪い人には見えなかった。放送ではすごい怖い脅迫を受けていたが、友達のためにやっているんだなと。僕は判決が出て、終わりだと思っている。刑罰が下ったらリンチはしちゃいけない。検察も裁判官もそこまで東谷さんが悪い人じゃないという印象を持ったと思う」と自らガーシーに対談を申し入れたという。
国会議員時代を振り返ったガーシーは「国会に行かなくてクビになるシステムはよく分からなかった。『日本に帰らなくていい』と言われて政治家になった。クビになって今の石破首相が唯一、『国民が選んだ議員を議員がクビを切ってはダメだ』と言ってくれた。石破さんの言っていることがすごく正しいと思った記憶がある」と除名となったことは苦い思いだったという。
さらに保釈後、NHK党以外から出馬オファーが届き、「もう国会議員になるつもりはない」と断ったことを明かした。
またギャンブル依存症で、カジノのバカラでつくった借金総額は5億円にもなったという。「(大谷翔平の通訳だった水原一平氏の)気持ちはわかります。止まらないんですよ。勝ちたいとかお金もうけしたいと思っていない。ギャンブルがしたいだけ」
対談を終え、「東谷さんが今後、悪いことをやるかもしれないし、もう一回ギャンブルをやりたくなるかもしれない。でも人生はそういうものだと思う。もう悪いことしないでください」と川上氏から声を掛けられ、ガーシーは「(カジノは)もう二度と行かないです」と誓っていた。