ボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅(33=TMK)がユーチューブチャンネル「TMK BOX TV」で「試合延期」などについて持論を展開した。
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の防衛戦(東京・有明アリーナ)は、挑戦者のIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)の負傷により、今月24日から来年1月24日へ延期となった。
和毅は左目上に裂傷を負った挑戦者について「グッドマンは厳しいと思うで。もう切れてる状態やから、この1か月間はスパーできひんと思う。スパーなし、ただ走って、シャドーして、ディフェンス、トレーニングだけ。だって(スパーリングをすれば)切れてまうもん。もう触っただけで切れるよ、そんなん。かなり厳しいと思うで」と苦戦を予想した。
また、メインである井上の防衛戦の延期により、予定されていた興行全体が1か月先にスライド(武居由樹の防衛戦は中止)したことにも言及。「慣れてない選手はきついかも分からんな。俺はメキシコに行ってたから。キャンセルはいっぱいあったから、キャンセル慣れしてる」とした上で、異国での経験談をこう明かした。
「だって、計量に相手来えへんで試合終わったりとかも普通にあるもん。俺(体重を)落として、相手は来えへん。『じゃあ、また来週試合』って。試合当日、来えへんやつもおったよ。前日計量はいた? おった。で、試合来えへん。だから(試合は)ないやん。俺はただ、そこでスパーリングしただけ。違うやつと」
その上で「全然、そんなんでもやってたから。俺やったら大丈夫だけど、日本人はキャンセルとかほとんどないから。それに慣れてない選手は結構、厳しい」と試合延期の影響を指摘した。