巨人が新戦力として獲得した田中将大投手(36)と甲斐拓也捕手(32)の「化学反応」に期待が高まっている。
年の瀬に連日の〝駆け込み入団〟となった。まずは自ら自由契約を選択して楽天から退団したベテラン・田中将が25日に入団会見を行い「(日米通算200勝まで)残り3勝というところをフォーカスされますけれども、3勝で終わる気持ちはありませんし、1つでも多くチームのために勝利に貢献したいと思っています」と宣言。
翌26日には、ソフトバンクからFA加入した甲斐も入団会見に臨み「阿部監督を胴上げするため頑張りたい」と背番号10の〝先輩〟を男にする覚悟を示した。
球界を代表するレジェンド右腕と名捕手をダブル獲得した一方、田中将は今季0勝に終わる悔しいシーズンとなった。完全復活に向けて暗中模索の日々を続けていることもあり、新天地できっかけをつかめるかも注目される。そんな右腕の再生のカギを握るのは「ほかならぬ甲斐だ」とする声がチーム内から出ている。
あるチーム関係者は「同一リーグのライバル強豪球団で正捕手としてやってきたこともあって、マー君のいいところも悪いところも、情報はすべて甲斐の頭の中に入っているはず。2人がタッグを組めば、復活への糸口もつかめる可能性だってある」と断言する。
さらに、経緯こそ異なるものの、同時期に入団することがプラスに作用する可能性も指摘した。前出関係者は「お互い30代にして初めての球団。環境への適応という意味でも、2人が強固な関係を築くことはメリットになるはず」と〝マータク〟バッテリーの結成に期待感をにじませた。
実績十分の2人の力が合わされば…。シーズン24連勝、勝率10割の大記録を打ち立てた2013年当時のマー君がよみがえるかもしれない。