ヤンキース・ジャッジの〝落球〟をオークションにかけたとしてドジャースを「品位のない豚」呼ばわりしたニューヨークのラジオキャスターに「ドジャースウェイ」が猛反撃している。発端はワールドシリーズ第5戦でジャッジが敗退につながる致命的な落球をし、そのボールをドジャースが回収してオークションに出品したこと。ボールは4万3500ドル(約665万円)で落札されて慈善団体に寄付されたが、ヤンキースファンにとっては傷口に塩を塗られる屈辱的行為だった。
怒りの収まらないスポーツラジオ「WFAN」のエヴァン・ロバーツ氏が「ドジャースは自分たちの本質を見せつけた。彼らは品位のない豚の集団だ。ボールを購入した人を責めるつもりはないが、球団自体に非がある」と痛烈に批判。これに対してLAメディア「ドジャースウェイ」が猛反論した。「参考までにこのお金はすべて慈善団体に寄付される。選手のボールを奪い取ることに抵抗のないファンの代表からすると、おかしな発言だ。しかもこれはドジャースのオークションではなく、MLBのオークションだ」とベッツのボールを強奪したヤンキースファンへの皮肉を込め、さらにこう続けた。
「ヤンキースファンでまだ悩んでいる人がいるならそのエネルギーをドジャースではなく、MLBに向け直せばいい。ジャッジの落球はメイズの故郷アラバマにあるウイリー・メイズパークの改修に充てられる。例えそれがリーグにとって〝品のない行動〟だったとしても彼らは善意のためにファンにお金を使わせる術を知っていた」と〝正論〟を並べている。