静岡競輪の大阪・関西万博協賛「KEIRINグランプリ2024シリーズ」が28日に開幕した。11Rで行われた「ヤンググランプリ2024」は直線最内を伸びた纐纈洸翔(22=愛知)が急襲Vを飾り、優勝賞金680万円(副賞含む)を獲得した。
中野慎詞と太田海也の二強が人気を集めたが、物おじする様子はまったくなかった。師匠の鰐渕正利(65期)から「もし後方になっても焦るな。4角で内にチャンスがあるかもしれないぞ」との助言があったからだ。
普段、外を踏む自力型が集う特性上、内がガラリと空く場面も多く纐纈は村田の動きを見つつ、金言を気にとどめていた。「空いてくれ!って思いながらイチかバチかでした」と狙い通りの展開を利し、どうだと言わんばかりに胸を張った。中部からは2014年の兄弟子・近藤龍徳(101期)以来10年ぶりの大会制覇。
「今、愛知の自力といえば藤井侑吾さん。この先は〝藤井と纐纈〟と言われるような選手になりたいです!」
激戦を制して来年3月の伊東GⅡウィナーズカップと、7月の玉野GⅡサマーナイトフェスティバルの出場権を手にした。さらに5月の地元名古屋GⅠ日本選手権にも出られる見込み。2025年は本格的にビッグ戦線へ殴り込みをかける。