DDT28日の両国国技館大会のメインで、KO―D無差別級王者のクリス・ブルックス(33)が佐々木大輔(39)を下し、初防衛に成功した。
クリスとカリスマの一戦は、序盤から荒れた展開になった。クリスがゴムパッチンを狙えば、そのゴムを佐々木に奪われ凶器に使われる。さらにクリスは佐々木率いる悪のユニット「ダムネーションT.A」のメンバーに再三、介入される苦しい展開になった。
だが、場外で王者はパイプイスをフルスイングし、鬱憤晴らし。さらにリングサイドにテーブルをセットし、エプロンでの攻防からパイルドライバーで突き刺す衝撃的な技で巻き返した。
その後は互いに譲らぬ一進一退となり、終盤には再びダムネーションのメンバーがリングになだれ込む事態に…。しかし、これをクリスの所属するシャーデンフロイデのメンバーが追い払う。その後、ホチキスを体に打ち合うなどの消耗戦を繰り広げた末、最後は両ひざを突いた佐々木の胸板を蹴り抜いてからプレイングマンティスボムでトドメをさし、3カウントを奪った。
試合後、クリスは健闘を称えるように、佐々木に手を差し出し握手をかわす。そしてマイクを持つと「勝ちました! 佐々木、あなたは愛を嫌い。分かってるよ。でも、佐々木さん愛してるよ。プロレスはいい人必要、悪い人も必要」とカリスマに愛を語る。
さらに「みなさん、DDTの2024、最後、どうでした? すごく面白かったかな?」として歓声を浴びると「今年は本当にありがとうございました。来年もみなさん、応援よろしく願いします」と締めくくった。
また、セミで行われたKO―Dタッグ王座決定戦はMAO、TO―y組が遠藤哲哉、高鹿佑也に勝利。敗れた遠藤は自ら率いるユニット「バーニング」をこの日で解散すると宣言した。