歌手の坂本冬美（５７）が２９日、東京・渋谷のＮＨＫで「第７５回ＮＨＫ紅白歌合戦」のリハーサルを行った。
今年で３６回目の出場となる坂本は「能登はいらんかいね」を石川県・輪島から中継で披露する予定だ。同曲について「デビュー４年目の作品。３４年ぶりに紅白で歌わせていただきます。色んな意味でいつもと違う緊張感もあります。心を届けられる歌が歌えたらなと思っています」と語った。
また、今回は地元の御陣乗太鼓のパフォーマンスとともに歌唱する。今年１月に起きた能登半島地震を回想し「大晦日の紅白といえば家族で楽しむ番組。去年は紅白を皆さんが楽しまれたことだと思う。その翌日にあのような地震が起きてしまった。そういった意味では、今年の紅白も特別なものになる」としつつ「悲しみだけではなく、また１から頑張ろうと思っていただけるよう、気持ちを歌に乗せてお届けできればと思います。泣かずに歌うことが１番の目標」と力強く前を見据えた。
この１年を「早かったですね。『えっ、もう大晦日？』っていうくらい」と回想し、漢字１文字で「早」と表した。「本番に向けて体調を整えて頑張りたいと思います」と意気込んだ。