大みそかの格闘技イベント「RIZIN.49」(さいたまスーパーアリーナ)の出場選手インタビューが29日に都内で行われ、エンカジムーロ・ズールー(35=南アフリカ)を迎えて初防衛戦を行うRIZINフライ級王者の堀口恭司(34)が、変わらぬ貫禄を漂わせた。
極真空手をバックボーンに持つ相手について堀口は「キックボクシング的な動きがうまくて、身長もリーチもあってやりづらい相手だなって。どんな試合も油断したら負けるのでしないようにしたいですね」と警戒。それでも「KOでも一本でもしっかり決めて、次の一歩につながるようにしたいなって」と揺るがぬ自信を見せた。
気になるのはその〝次の一歩〟がどうなるかだが堀口は「UFCに行きたいなとは思っています」と断言だ。その進ちょく状況を「具体的にはまだ何もなっていないですね。ただ、自分の中では行きたいなっていうのは大きい」と話した。再挑戦に向け前進するためにも負けられない一戦だ。
対するズールーは「この機会を与えられたことに興奮しています。RIZINが作る最大規模のイベントに参加させてもらえることに感謝しています」と静かに闘志を込める。さらに「堀口選手は素晴らしい選手だと思うし、経験が豊富で爆発力がある。だが、私としても最強の作戦を練ってきたので、それを披露するのが待ちきれない」とアップセットに自信を見せていた。