女子プロレス「スターダム」の極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」のリーダー・刀羅ナツコ(33)が、〝宿敵〟舞華を血祭りに上げた。
7月29日札幌大会のワールド王座戦で刀羅が当時の王者・舞華と結託していた上谷沙弥を懐柔。刀羅が舞華を破り最高峰王座を獲得した因縁がある。年内最終興行(29日、両国国技館)で2人は反則裁定がなく凶器の使用も認められるノーDQマッチで激突した。
刀羅は後頭部に青色の隈取のペイントし、有刺鉄線バットを手に入場。試合開始のゴングが鳴ると、いきなり舞華の額に有刺鉄線バットを額に押しつけ流血させ客席に投げ飛ばした。さらにフォークを持ち出すと頭に突き刺し、不敵な笑みを浮かべた。
しかし10分過ぎ、額から大量の血を流しテンションが最高潮に達した舞華に場外に連れていかれると、脳天にフォークを突き刺され流血。雪崩式ブレーンバスターで舞華お手製の空き缶ボードの上に叩きつけられ、みちのくドライバーⅡをくらうと窮地に陥った。
だが、令和の極悪女王はタダでは倒れない。毒霧を噴射しラリアートで形勢逆転に成功。舞華がセットしたラダーに上った刀羅は一斗缶でぶん殴り絶叫した。最後は有刺鉄線を巻きつけた刀羅がスワントーンボムを決め3カウントを奪った。
試合後、バックステージに現れた刀羅は「スターダムってさ、すごくクリーンで顔が売りで、グッズが売れている奴らがもてはやされているかもしれない。客も今日みたいなうちと舞華の試合を見たくねえってやつはいるかもしんねえけど、そんなやつは見に来てくれなくて構わねえよ」と声を荒らげ「私がこの団体にいる限り、こういう試合をやっていく。ヒールっていう文化を私はずっと守り続けていく。以上だ」と吐き捨て控室へ消えていった。
令和の極悪女王がスターダム戦士に悪夢を見せる。