大みそかの総合格闘技イベント「RIZIN.49」(さいたまスーパーアリーナ)で、矢地祐介(34)を相手に総合格闘技戦デビューした〝サクジュニア〟こと桜庭大世(26)が秒殺で鮮烈なデビューを果たした。
大世は、父の〝IQレスラー〟こと桜庭和志と同じ「SPEED TK RE―MIX」のテーマ曲でマスクをかぶり入場。そのセコンドにはもちろん父の桜庭がついた。
試合は一瞬だった。開始早々、立ち技の攻防で左の蹴り足をつかまれた大世だが、そのまま左のパンチを振りぬいて矢地のアゴを打ち抜く。これで崩れ落ちた矢地に追撃のパウンドを振り下ろしたところでレフェリーが試合を止め、わずか26秒で大世のKO勝ちが告げられた。
試合後、マイクを持った大世は「初めまして桜庭大世です。『七光りでも強いんだぞ』というのを少しは見せられたかと思います」と、27年前の1997年12月21日に父が放った名言「プロレスラーは本当は強いんです!」をほうふつとさせる言葉を口にしてファンを沸かせた。
さらに大歓声の中「もっと練習頑張って行くので、応援よろしくお願いします」。最高の滑り出しを飾った〝最強の七光り〟がRIZINの次なる主役候補に躍り出た。