日本一奪回を目指す阿部巨人でキャプテンの重責から解放された主砲・岡本和真内野手(28)の成績アップが期待されている。
ハワイV旅行で阿部監督は「全員がキャプテン」と、2025年シーズンから20年ぶりにキャプテン制廃止を宣言。これには2年間キャプテンを務めた岡本和の負担を減らす狙いがあるという。
昨季、背番号25は全試合で4番を務め4年ぶりリーグVに貢献したが、27本塁打に終わり、6年連続30本塁打以上が途絶えてしまった。
さらにシーズン終盤には腰を痛めるなど本調子が出ず、CS敗退の一因となった。シーズン途中も打てない時期には凡退後はヘルメットをベンチに乱暴に置いたり、微妙な判定で球審とニラみ合いになるなど、イライラを隠せなかった。
だが、FAで甲斐が加入するなど、リーダーシップを持った新戦力がそろった。阿部監督の願いは岡本和をリーダー役から解放し、打撃に集中させることだという。
岡本和本人もキャプテンの経験を「自然とそういう気も、ちょっとやらないといけないっていう気持ちにもなったでしょうし、立場関係なくでしたけど、名前があることによって、そういうふうに見られたでしょうし、よかったなと思います」と振り返った。
さらにキャプテン卒業にも「変化しないっすよ。あんま変わんないっす。あんま変わんないので、もう早く(門脇)誠にならんかなと思ってたんですけど。なくなっちゃいました」とアッケラカンと話した。
球団関係者は「打撃だけに集中した岡本和がどれだけ成績を残すのか楽しみ」と開幕を心待ち。重責から解放された岡本和のバットから目が離せそうもない。