年明け早々に日本人が海外で問題を起こしたと騒動になっている。タイ北部チェンマイで1日未明、30代の日本人男性が小型の気球を飛ばそうとしたところを、タイ警察に止められたことで激高。警察官につかみかかるなどして罰金3000バーツ(約1万4000円)を払うことになった。
チェンマイではコムローイという小型の気球を飛ばす風習があるといい、日本人男性はそれを再現したかったようだ。しかし、現地では火災につながる可能性があることから、指定の期間や地域以外では禁止されていた。地元メディアによると、通訳を介してタイ警察が日本人男性に禁止であることを説明すると、男性は謝罪したという。
この時の様子は動画で撮影されており、SNSで拡散。日本のSNSで取り上げられると「日本の恥だ」と日本人男性に対して批判が殺到した。また、タイ人の間でも話題となり「外国人がこのような行為をしたら大使館に連絡して、何年間か入国禁止にすべき」「観光客と法律違反者を分けてください」「タイには外国人観光客が多すぎます」などとやはり怒りの声が上がっていた。
地元メディアのニュースサイトには「タイ人が自国でこのような行動をとれば、そう簡単にはいかないでしょう」と、タイ人と外国人観光客との扱いの差に疑問を抱く声もある。
東南アジアに詳しいジャーナリストは「日本の恥と言われても仕方がないでしょう。こんなに人が多いところでやったら危険に決まっています」と指摘。その上で「タイ人は海外からの観光客には優しい。やはり観光業をウリにしている国だからなのでしょう。親日国というのも幸いしたかもしれません」と、罰金で済むという寛大な処置となった背景を語った。
とはいえ、タイ人は増えすぎた外国人観光客にはほとほと困っている様子。いつまでも同じ対応とは限らない。