韓国キアムからポスティングシステムでドジャースと契約したキム・ヘソン内野手(金慧成=25)だが、レギュラーへの道は簡単ではなさそうだ。
内野のユーティリティーが売りとはいえ、ベッツ、ラックス、ロハス、テイラー、エドマン、マンシー、フリーマンとひしめき、韓国メディア「デイリシアン」は「締結の喜びもつかの間、激しい生存競争に生き残らなければならない。ドジャースはワールドシリーズを制した名実ともに最高のスーパースター軍団で、試合に出るのは簡単なことではない」と現実的にはバックアップ要員になると見ている。
また「NEWSEN」はさらにシビアな見方をしており「ドジャースはすでに主戦内野陣の確定したチーム。キャリアを積んだスタープレーヤーたちは、誰かに席を押し出されることがない選手だ。二塁手のラックスもキム・ヘソンと競争する立場の選手ではない」とし「ユーティリティーでも二塁守備以外はいい姿を見せたことはない。遊撃はKBOの平均を上回っているとは言い難く、三塁も不十分だ。万が一の場合、外野まで無難にこなせる守備力を見せなければロースターに残ることはできない」と競争すら難しいとした。
思い起こされるのが、昨オフにポスティングでパドレスに入団した〝韓国のセーブ王〟コ・ウソク投手だ。オープン戦から結果を残せず、3月の母国での開幕戦もロースターから外され、マイナーに降格。メジャー昇格のないままに5月に早々に放出されている。そんな現実を直視し、同メディアは「メジャー契約が出場を保証するものではない。メジャー級の技量を見せなければ、昨冬に2年契約しながらデビューを果たせなかったコ・ウソクのように〝他の人より高い年俸を受け取るマイナーリーガー〟に転落する可能性もある」とあえてシビアな論調を並べた。