49勝91敗3分け――。歴史的最下位に沈んだ昨季から再建を図る西武が6日、埼玉・所沢の球団事務所で仕事始めを迎えた。
まずは奥村剛球団社長(57)が「2025シーズンはチーム再建を掲げ西口文也新監督率いる新体制のもと、戦って参ります」との言葉から始まり、力強く年頭のあいさつ。西口文也監督(52)は新スローガン「ALL ONE」を発表し「昨年はファンの皆さんも、選手も本当に悔しい思いをした1年だった。今シーズンはファンの皆さんと143試合、最後の最後まで盛り上がって1年間終われるように頑張っていきたいと思います」と巻き返しを誓った。
しかし一方では、その西口監督が「唯一のレギュラー」に指名している源田壮亮内野手(31)が自身初となる一大スキャンダルに揺れている。
昨年暮れに週刊文春が報じた銀座の高級クラブで働く20代女性との不倫騒動は、借金42からの巻き返しを狙う新生・西武にとって思わぬ〝爆弾〟になりかねない。
今回の一件が公になって以降、源田は妻である元乃木坂46・衛藤美彩の元に帰っていないとされており、結婚5年目を迎えたおしどり夫婦がこの年末年始をどのように迎えたのかはライオンズにとっても気がかりな懸案事項だ。
チーム関係者が「正直今は野球どころじゃないと思う。野球はメンタルが大きくプレーに影響を与えるスポーツだけに私生活に不安があれば、それがそのままプレーにも出てしまう。開幕(3月28日)まで3か月弱あることが救いといえば救いだが、家庭の問題をうまく処理できなければシーズンへの影響は覚悟しないといけないかもしれない」と指摘。センターラインの要である源田の家庭不和がチーム全体にも大きな打撃を与える可能性を危惧している。
球団によれば、源田の意向を考慮して例年は球団施設で行っている1月中の自主トレ公開を今オフは行わない予定。現状で事実上の〝雲隠れ状態〟となっている源田の取材対応は2月1日のキャンプインまでお預けになりそうだという。
球団OBの1人は「SNSのある今の時代の選手は本当にかわいそう」と源田に同情しながらも「逆にこういう時代だからこそ、早めにメディアの前に出てきて状況を説明した方がいい」とアドバイスを送っている。
想定外の〝文春砲〟に見舞われた源田、そして西武は年明け後もしばらく頭の痛い問題にさいなまれ続けることになりそうだ。