F1レーシングブルズの角田裕毅(24)の移籍先について、アルピーヌとキャデラックが有力候補になると米メディアが報じた。
角田は昨季に大きく成長して評価が急上昇。親チームのレッドブルでセルジオ・ペレスの不振により、更迭論が高まった際には後任候補に浮上した。昇格待望の声が上がったが、クリスチャン・ホーナー代表の意向により同僚で後輩のリアム・ローソンが昇格し、角田は涙をのんだ。さらにホーナー代表が角田に向けて〝退団勧告〟とも取れる発言を行って波紋を広げており、契約が切れる今季限りでの移籍が既定路線となっている。
そうした中で米メディア「LWOS」は「角田裕毅はF1市場で高く評価されている。そのため、今後数か月でグリッド上の他のオプションが検討されることになる。比較的若い(とはいえ、すでに名声を博している)ドライバーとして、角田は市場でかなりの影響力を持っている」と複数チームからオファーがあるとの見解を示した。
その上で同メディアは「アルピーヌとキャデラックが候補」と指摘する。「アルピーヌは昨年、角田裕毅にアプローチしたチームの1つだったとみられる。契約には至らなかったものの、このフランスチームには来年少なくとも1つの空きがあるだろう」と予想。「アルピーヌが2025年の比較的早い時期に他のドライバーと交渉を始めても、決して驚きではないだろう。このシナリオでは、獲得を目指す最有力候補は角田となる」とシーズン終了後にドライバーの交代が行われ、角田にオファーすると分析した。
「その他のチームでは、キャデラックが26年のラインナップを完成させるために2人のドライバーを探している。デビュー準備中のキャデラックは、まさに初期段階のプロジェクトだ。状況が違えば、角田氏はこのほとんど知られていない組織に賭けるのをちゅうちょするかもしれない。しかし米国が関心を示した場合、無視することはできない」とした。
「恐らく角田裕毅にとって理想的なシナリオは、26年にアストンマーティンに加入することだろう。とはいえランス・ストロールに対する、チームの揺るぎない支持が変わらない限り、今年は空きが出ないだろう。それでも、少なくとも数チームが来シーズン中にこの24歳の選手を獲得しようとすると予想される」。角田争奪戦が展開されるのか見ものだ。