Infoseek 楽天

ヤンキー先生・義家弘介氏に続く〝裏金議員〟の政界引退はあるか けじめの8億円寄付は逆効果

東スポWEB 2025年1月7日 6時4分

ヤンキー先生こと義家弘介元文部科学副大臣が3月末で政界引退をすることが6日に明らかとなった。義家氏は自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で政治資金収支報告書の不記載369万円が発覚していた。裏金問題は今年も尾を引くと予想され、ほかにも続く裏金議員が出てくるかもしれない。

義家氏は10代のころはケンカをするなど不良少年だったが、教師の道へ進み、2007年には当時の安倍晋三首相から請われて参院選に出馬し当選。12年に衆院選にくら替えし、神奈川16区から出馬した。昨年10月の衆院選では比例重複が認められず、小選挙区で落選。当選は4回だった。義家氏は支持者らに3月末での政界引退を伝えているという。

先の衆院選では義家氏以外にも裏金議員らが苦しい選挙を戦い、落選した候補者も多かった。落選した裏金議員らの今後はさまざまだ。元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代前参院議員は東京7区から出馬し落選していたが、1日にXを更新し、再チャレンジを宣言している。

ほかにもSNSで街頭に立った様子などをアップして次の選挙を目指す元職がいる一方で、ほぼ沈黙状態の人もいる。また、亀岡偉民元復興副大臣は昨年末に公選法違反の疑いで書類送検されるなど再起どころではない状況にある。

丸川氏の夫である大塚拓前衆院議員も落選中だ。大塚氏は埼玉9区だが、自民党埼玉県連では次期衆院選に向け、埼玉9区を含む5つの選挙区で支部長の公募を行っている。大塚氏以外にも裏金議員では中根一幸氏、三ツ林裕巳氏の選挙区が公募となっており、再任もあり得るが、新顔が選ばれる可能性もある。

裏金問題は今後も尾を引くことが確実視されている。永田町関係者は「昨年の臨時国会では政倫審で裏金議員らが釈明に追われていましたが、納得感はまだ薄い。年末に裏金議員の一斉不起訴がニュースになり、国民の怒りを呼び覚ましました」と指摘。都議会関係者も「都議会自民党でも裏金問題がささやかれており、夏の都議選や参院選に影響が出るのは避けられないでしょう」と訴える。

自民党は裏金問題のけじめとして8億円の寄付を行ったが、世論調査では「けじめにならない」と答える国民が多く、逆効果となっている。このままなら政界引退を余儀なくされる人は増えるかもしれない。

この記事の関連ニュース