中国の重慶動物園のパンダ蘭香（ランシャン）にコーラの瓶を投げつけた男が警察に連行された。男は「パンダにコーラを飲ませるのは間違っているのか」と主張しているという。香港メディア・星島日報が６日、報じた。
重慶動物園で５日午後、男が突然、蘭香に向かってコーラの瓶を投げつける事件が起きた。同動物園は６日、「蘭香はおびえていたが、けがはしていない」と発表し、現在専門家が２４時間態勢で監視しているとした。
ＳＮＳ微博などで拡散された動画には、蘭香が石の壁にもたれて竹を食べているところ、突然コーラの瓶が空から飛んできて頭上を通過し、バーンという音とともに地面に落ちた様子が映っていた。
蘭香はとても怖がって、すぐに手に持っていた竹を落とし、ショックを受けて起き上がった。別の動画では、蘭香が両手で頭をこすり、地面に落ちた瓶を拾って遊んでいる様子が映っていた。
目撃者によると、事件は５日午後４時ごろ発生。瓶を投げつけたのは中年男性で、その場にいた客らも衝撃を受けたという。多くの客がこの男を非難したが、男はパンダは観賞用の動物であり、「パンダにコーラを飲ませるのは間違っているのか」と主張した。その後、動物園の警備員が瓶を投げた男を拘束し、警察が連行した。現在、調べを受けているという。
ランシャンは雌のジャイアントパンダで、２００２年７月に中国ジャイアントパンダ保護研究センターで生まれ、２００３年に重慶動物園に送られた。