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中国若手俳優行方不明の詳細 誘拐されミャンマーで特殊詐欺グループのアジトで訓練を受けさせられた

東スポWEB 2025年1月8日 10時39分

中国若手俳優の王星(31)がミャンマーとの国境付近で行方不明になっていたが、7日夜、タイ警察に付き添われ、無事にタイに戻って来た。特殊詐欺グループのアジトに監禁された王星は、電子詐欺を行うためにタイピングの練習をさせられたという。香港メディア「星島日報」が報じた。

王星さんは昨年12月24日にタイ・バンコクで行われるという映画のオーディションの招待状を受け取り、1月3日にバンコクに渡った。スワンナプーム空港で撮影スタッフと称する人物たちと合流すると、ミャンマーに連れ去られ、行方不明になった。6日、ミャンマーの少数民族の勢力範囲の路上で発見され、ミャンマー警察に保護された。タイ警察が現地入りし、安全を確保。そして7日、警察とともにタイのメーソート空港に戻って来た。

チェンマイの中国総領事館は、ターク県入国管理局が王星を受け入れ、規定に従って王星に関する関連調査を行っていると発表した。また、在タイ中国大使館と総領事館は、タイ政府とその他の関係者の努力と実りある仕事に感謝の意を表明した。

王星は取材に応じ、まず英語で「無事にここに立てて母国に帰れることにとても感謝している。タイはとても安全なので、また戻ってきます」と感謝の言葉を述べた。さらに王星は中国語で「タイはとても安全です。心配しないでください。将来機会があればまたここに来ます。皆さん、ありがとう」と話した。

複数のメディアによると、王星はミャンマーの特殊詐欺グループのアジトに到着後、頭髪をそり上げられ、50人の中国人と一緒に建物に閉じ込められ、タイピングの練習をするよう求められたという。電子詐欺に加担させられそうになっていたようだ。

ニセ映画のオーディションをエサに、王星をタイにおびき出したエンターテインメント会社の名前は実在するが、その会社は詐欺グループもしくは人身売買組織になりすまされて、名前を使われただけだったという。

ミャンマーを拠点にした中国系特殊詐欺グループが、中国人をおびき出し監禁して、〝掛け子〟などを強要する事件が多発しているようで、事件の解明が求められるところだ。

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